突然ですがフランスのブレイクコアアーティストの一人、Ruby My Dear (通称ルビマ)について語ってみます
http://www.bandcamp.com/rubymydear
https://soundcloud.com/dearmyruby
【まずは経歴から】
こちらのインタビューによると、南フランスのカオール出身で、Aphex Twin や Venetian Snares など、ブレイクコアではやはりと思わせるアーティストの影響で作曲を始め、当初はギターで作曲していました。
以前は Doc Colibri と言う名義(当人としては冗談の名前だったそう)でネットレーベル中心に発表していましたが、ブレイクコア名門Peaceoffからのリリースを期に現名義に改名。そこから今の躍進につながっているようです。
【音について】
グリッチを効かせたディジタリーな質感のリズムをベースに、時にやんちゃに、時に文化的で教養あるサンプルを用いた、上質なブレイクコアを展開しています。
グリッチを効かせた、と言うとIDM系ブレイクコアのようにも思えますが、この手の音にしては珍しくガバキック(やはり独特の質感)を使いこなしたり、ラガサンプルを使いこなしたりと、器用かつブレイクコアらしい面を見せます。
ライブについてはあまり派手な感じではありません。
風貌や音作りの丁寧さを鑑みると、どちらかと言うとベッドルームで音の追求をしてきた、音オタクの兄ちゃんと言う印象を受けました。
http://www.youtube.com/watch?v=795rhYpXJ-M
【動向など】
現名義デビューの2010-11年は立て続けにリリース、その反動か2012年は静かでしたが、2013年に入ってから再び動きが活発化しています。
まず別名義 Digital Velvet が始動し、そして自身のネットレーベル Blue Sub Records が始動、と畳み掛けてきており、今後に大変期待できる動きを見せています。
【関連リンク】
2012年6月のリリースのレビュー(日本語)
Discography